ICT初心者社員、文部科学省の動画を解読

前回は37分08秒まで視聴し、電源キャビネットについて考えました。今回は、視聴時間は短いですが内容を読み取るのがとても難しかった「情報セキュリティポリシーガイドライン」の改訂についてです。

【文科省動画】
https://www.youtube.com/watch?v=hV5HHl0uITk

「教育情報セキュリティポリシーガイドライン」の改訂

今回の動画では、「教育情報セキュリティポリシーガイドラインがGIGAスクール構想に合わせて見直しが行われている。」「従来のセキュリティポリシーガイドラインのままだと、高コストでセキュリティがかなり硬いものなので、クラウド活用も踏まえて見直している。」という2つのメッセージを伝えています。

教育委員会・学校が情報セキュリティポリシーの作成、見直しを行う際の参考として、平成29年10月に「初版のガイドライン」*¹が出ました。それをGIGAスクール構想に合わせて、「学校現場ならではの特徴を考慮しつつ、GIGA スクール構想に適した情報セキュリティを確立する必要が高まったことから、各教育委員会・学校に最適な環境を選択いただくための参考として、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改訂しました*²とのことです。

言い方がとっても難しくて、どういうこと? と思いましたが、文科省は、1人1台端末を持つ児童・生徒たちが安心・安全にICTを活用して、学習できるための環境づくりを行う際の参考となるものを作ってくれているということです。参考にできるものがあることは、本当にありがたいことです。

ガイドラインの位置づけ

RULE BOOK(ルールブック)のイラスト

ガイドラインの位置づけとしては、動画内にあったように、教育委員会・学校が、実現したい環境やコスト・ネットワークの環境等を踏まえ、クラウドサービスの活用も含めた柔軟な環境整備を検討できるような位置づけとのことです。

少し難しく聞こえますが、教育員会や学校・自治体など、それぞれが目指す環境・コストやネットワーク環境を踏まえたうえで、クラウドサービスを活用できるような環境整備をしていきましょう! ということを伝えていると思います。

実際に、令和3年の教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインハンドブックを見てみると、クラウドサービスの特徴が記載されています。また、「ガイドラインの位置づけとして、時代の変化に則して順次見直しを行うべきものです。適切なタイミングで見直しがなされないと、セキュリティ上重大なリスクが生じる恐れがあるばかりか、学校現場での情報端末の利活用を継続できなくなる恐れがあります。」*²と記述があります。

この文章からも分かるように、学校現場で端末を使い続けていくためには、ガイドラインの見直しが順次必要です。今回は、GIGAスクール構想に合わせて見直しがされていて、その中で、文科省ではクラウド活用を推進していると考えられます。

|引用・参考文献|

*¹ 教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/10/18/1397369.pdf

*² 「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」
(令和3年5月版)ハンドブックhttps://www.mext.go.jp/content/20210630-mxt_jogai02-000011648_052.pdf

投稿者プロフィール

屋田 菜美
屋田 菜美
株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!