アイデア出し3 流行のアイデア

子どもたちのプロジェクトには、流行のアイデアがあります。公開されたプロジェクトを見ていると、「あれっ」と思うほど、同じような作品が並んでいます。

子どもたちが大好きなのは、やはりゲームです。シューティングゲームは根強い人気です。
攻撃をかわしながら、敵をやっつける。とてもシンプルでわかりやすいストーリーです。リミックスを使って、背景とスプライトを自分の好きなものにすれば、達成感もかなり得られます。子供たちには普段のゲーム遊びからのいろいろな知恵がありますから、とにかく入り込み易いようですね。
その敵からの攻撃によく使われるのが「弾幕」という手法です。敵から弾やビームを幕のように大量に撃ってくるので、逃げ回ることがかなり難しくなります。ゲームに慣れているからこそ遊びたくなるようなレベルに仕上がります。

弾幕の作り方は、日本におけるScratch普及の第一人者である阿部和広先生のプロジェクトを参考にしてください。

阿部先生の作品、猫弾幕
『ネコ弾幕』
https://scratch.mit.edu/projects/116459986/

弾幕は「〇〇のクローンを作る」というブロックを使って、同じスプライトをいくつも作ります。一つクローンを作った後に自身は少し回転し、再び次のクローンを作ります。クローンは、大きさを変えながら、画面の外側に向かって進み、端に届いたら消えるというプログラムです。次々とクローンを生み出すことで、スプライトが螺旋を描きます。

ゲーム以外にも、弾幕を使って花火のような模様も作れます。とても素晴らしいアート作品が出来ます。

花火弾幕

『花火弾幕「suntaの弾幕」』
https://scratch.mit.edu/projects/171631948/

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意外な流行があります。Scratcherたちのプロフィール画面のアイコンの作成です。
2年程前、ある小学生のScratcherからメッセージが届きました。
「どうしてアイコンを作らないのですか?」と。
全く気を留めていませんでした。でも当時、アイコンに絵が描かれているものがぽつぽつと現れ始めていました。とりあえず私は家のぬいぐるみの写真を撮り、貼り付けました。

しばらくすると、アイコンの写真を動かしませんか?とのお誘いもありました。さらにアイコンを作りましょうか?との声もかかりました。
知らないうちに動くアイコンが登場し、増えてきました。

Scratchの中ではいわゆる動画を使うことはできません。たぶん容量の問題だと思います。
作り方を知っているScratcherに質問をしました。
GIFアニメを作成して貼り付ければいいとの答えでした。親切にGIFアニメを作れるサイトまで教えてくれました。つまり何枚か画像を用意し、パラパラ漫画のように画像を切り替えるということです。これで私のアイコンについては一件落着!

Scratchでアイコンの作り方を説明したプロジェクトを作った子がいます。
「あなたのアイコンを作りますよ!」と呼び掛けているScratcherもいます。
Scratchのサイトで検索してみてください。

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アイコンについては、その後流行し始めた『ドット絵』を利用している子もいます。正方形に格子の線を引き、マス目に色を塗って絵を描くというものです。以前ゲームボーイ等で流行ったピクロスと同じ感覚で絵を描きます。

『ドット絵』はアイコンに限らず、日本語の文字の表記にも使うことがあります。
Scratchは英語圏で生まれたため、日本語に対応してない部分がまだあります。私たちが困るところは、背景やスプライトで日本語の素材がないことです。
スプライトが話す吹き出しの中だけしか日本語が使えないので、日本語を表示させたい時は、スプライトや背景に手書きで日本語を書いて使っています。
Scratcherの中には、ドット絵を使ってひらがな文字などのコスチュームを作り、画面に表示させることがあります。みなさん、いろいろと知恵をしぼってくれますね!

ドット絵メーカー
『ドット絵メーカーYKW v0.12』
https://scratch.mit.edu/projects/95768240/

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ごく最近流行っているのは、「100%ペン」でScratchのプロジェクトを作成するものです。
Scratchのブロックには「ペン」という分類のブロックがあります。これを巧みに利用して、文字や絵を描きます。
プロジェクトのステージやスプライトのリストを見ても空なのに、緑の旗をクリックすると奇麗な模様や文字が現れます。日本語をこれで描いている人もいるようです。

ペンスクロール

『ペンスクロール』
https://scratch.mit.edu/projects/140024902/

(↑このプロジェクトは、実は私のプロジェクトが元になっています!今ではこのScratcherは、さらにこれをバージョンアップさせ、総参照数は4万を超えるものになっています。すごいですね!アイデア次第で、注目度がこんなに増えることに驚きです!)

「100%ペン」の技術を私はまだうまく扱えず頭を抱えていますが、Scratchに慣れてきた人たちがやってみたいと憧れる気持ちはよくわかります。

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流行というほどではありませんが、この他にも地震や自然災害にあった地域の子供たちを励ますために、楽しめるプロジェクトを皆で集めて見せてあげよう!といった趣旨のスタジオに招待されることがあります。発起人は小学生の子供たちです。他にも戦のあった地域の子供たちを励まそうといったものが海外から発信されることもあります。
子どもたちはScratchを通して、日本だけでなく世界の平和を願っています。

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新しいアイデアが次々と流行り出しています。アイデアに困った方、是非この流行に注目してみてください。手掛かりになると思います。

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株式会社ハイパーブレイン
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