クラウド導入ガイドブック 悩み1 クラウド導入の必要性について
皆さんこんにちは。総務省「教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016」についてご説明させていただく第2回目です。
本編は先回も申し上げました通り非常にカラフルでわかりやすく読みやすいので、どのようにご紹介しようかと考えたのですが、行政職の皆様がお持ちの「悩み」ベースでアプローチできる特性を活かして、「悩み」毎にご説明させていただきます。
本編5Pには「クラウドを中心としたICT環境の導入に当たっての課題・悩み」として以下のように12個の悩みが分けられています。
総務省:教育ICTの新しいスタイル クラウド導入ガイドブック2016(本編)P5 http://www.soumu.go.jp/main_content/000417631.pdf より引用
今回は、「学校現場がクラウドを導入する必要性を感じていない」からご説明させていただきます。
解決法として「クラウドのメリットを簡潔明瞭に伝えていく」とあります。
6Pではダイジェスト版で先行自治体の声が紹介されていますが、さらに第1章を参照するよう述べられています。
また、第1章、第4章の授業事例、第3章の自治体の導入事例を参照し、「クラウド導入後の教育活動」を具体的にイメージすることが重要であると述べられています。
「クラウド」を国は推奨していますね。
ですが、導入したら一体どういうことができるのか、何が良いのか、というのをなかなかイメージしづらいところがあります。先行自治体が近隣にないと余計に想像し難いですね。
クラウドのメリットを簡潔明瞭に伝えていくためには行政職の皆様ご自身がメリットを十分理解することから始める必要があります。その理解におすすめは第1章22P~30Pです。ぜひここをご覧になってください。
一般的なクラウドのメリット、児童生徒から見たメリット、教員から見たメリット、保護者から見たメリット、教育委員会から見たメリットの5つに分けてメリットがまとめられています。
例えば、教育委員会の視点では予算をどう配分するかが常に悩みの種だと思われますが、クラウドだと効果的な投資を考えることができるようになります。
- ・学期・時期によって利用するコンテンツを変更する
- ・導入したコンテンツの利用状況が一目でわかるため、学校にアンケート等の負担をかけることなく、教材マネジメントができる
ことは魅力的ではないでしょうか。
また、一般的に導入・更新コストを軽減でき(サーバーの運用管理費用とアプリケーションの端末へのインストール・設定費用の軽減等が見込まれます)データ保存の安全性も高い(データ漏えいや破損・紛失が起こらないよう、入退室の制限・管理・障害に備えた予備装置の設置、データ消失対策、データの分数管理等様々な対応が講じられており、さらにデータが盗聴されたり改ざんされたりしないよう暗号化対策等も行われています)というメリットがあります。
学校にサーバーを置いて運用管理するにはセキュリティ等様々なリスクが発生してしまいます。
ではデータセンター等にハウジングを行おうとすると、コストの問題で断念せざるを得ない場合もありますね。
それがクラウドでだいぶんコスト面でのハードルが下がったと考えられます。
なお、今後児童生徒数の増減、学校新設・統廃合等での学校数の増減も考えられる自治体は特にクラウドの「使いたいときに使いたいだけサービスを利用することができる」恩恵を受けることができるのではないでしょうか。
このような形で、悩み毎にご説明をさせて頂ければと思っています。
次回は「何をすればよいか、どこから手をつければよいかわからない」についてご説明させていただきます。
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