教育ICTガイドブックのご紹介その9 小さな自治体の大きな工夫
皆さんこんにちは。
総務省先導的教育システム実証事業 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/sendou.htmlに公開された、「教育ICTガイドブックver1」(リンク先PDF:約22MB) http://www.soumu.go.jp/main_content/000492552.pdfの内容をご一緒に確認させて頂きたいと思います。
この資料は、40の事例の「事例編」と、クラウドのすゝめである「手順編」で構成されています。
事例は丁寧に書かれており、とても参考となるものばかりですので、どうぞお付き合いください。
事例9つめは、「限られたタブレットを協働学習・個別学習にフル活用」(土庄小学校 http://www.niji.or.jp/school/tonosho/ 香川県小豆郡土庄町)、11番目は「クラウドを活用したオンライン英会話で英語に関する自信や技能が向上」(上峰町教育委員会 http://www.town.kamimine.lg.jp/view.php?pageId=1254 佐賀県三養基郡上峰町)です。
今回は町2つの事例を取り上げます。2例とも小規模な環境だからこそ小回りが利き、ICT利活用について様々な工夫をしていることが紹介されています。
土庄小学校は瀬戸内海に浮かぶ小豆島にある学校です。
児童二人に1台のiPadを導入しているということですが、朝の読書の時間にiPadを使う児童と読書をする児童に分け、昼のドリルの時間はそれを逆にする等細かく利用を管理することで、限られたiPadをフル活用しているということです。特定のクラス、特定の子供だけが使うではなく、そこにあるものは全校で使うという姿勢は地域住民や保護者にとってもありがたいものですね。
このように活用を進めていくことで「失敗を恐れず試行錯誤を繰り返す」「協働学習において児童同士が学び合う」というようなICTの利点を活かす教育が行えることも教員にわかってきたということが重要ですね。子どもたちは楽しんで勉強し、クラスの雰囲気が良くなり、もっと友達の役に立ちたいという声も上がるなど活用がうまくいっている様子が伝わってきます。
上峰町ではSkypeを利用した外国人講師とのマンツーマンオンライン英会話レッスンを「外国語活動」の時間に導入したということで、私の知っている限りものすごく先進的な取り組みだなと驚いたことを思い出します。ALTや担任とでは1対1でじっくり話せない、ということで15分間もオンラインで外国人講師と話ができるというのは相当なチャンスだと感じます。
実際に子どもたちの意識は「外国の人と話すことが好き」が97%(58%)「英語を使って外国人と一人で話すことができるか?」は73%(23%)と非常に高く、オンライン英会話レッスンを始める前までの状態より顕著に数字がアップしています。( )内の数字が以前の状態ですので、ものすごい効果です。
マンツーマンが非常に効果的だということで、今度は「上峰町立上峰中学校オンライン放課後補充学習業務」が展開されています。http://www.town.kamimine.lg.jp/view.php?pageId=2309 プロポーザルの結果が発表されていますが、この取り組みの結果が非常に楽しみです。
皆さんの自治体も一歩を踏み出すために、何をどうしたらよいか、というところからご支援させていただければと思います。ご遠慮なくお問合せください。
次回も事例のご紹介を続けていきます。
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株式会社ハイパーブレインです。
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