帳票の統一は先行自治体の例を知ると気が楽になります
皆さんこんにちは
働き方改革で話題の「統合型校務支援システムの導入のための手引き」についてご説明をさせていただきます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408684.htm
今回は、第2章、「統合型校務支援システムの基本モデルの定義」の中の第5節統合型校務支援システムが対象とする帳票 についてご説明いたします。
帳票、というのは「印刷するために作成されるもの」すべてだと思っていただければと思います。学校現場ではめったに耳にしない言葉ですし、行政職の皆様も経理関係? と思われるかもしれません。校務支援システムの帳票は、例えば通知表、指導要録はもちろん成績の一覧表、体力測定の結果票等多岐にわたります。
そのため、「どの帳票をどのように使い、どこまでカスタマイズするか」が重要になってきます。
手引きにも、カスタマイズの費用が高騰する例が載っていますが、「学校ごとに違う通知表をそのまま校務支援システムに搭載する」のは、カスタマイズが必要になることがわかりますね。ある程度統一された書式、何パターンからか選べる、という選択をする自治体が多いようです。
統一書式といってももちろん校章や学校名は学校毎に変えられますので、「どういうものが統一書式に含まれるか」ということは確認しておく必要があるかと思います。
また、出席簿等はこの際自治体内で統一を図るというのも一つの手段だと思います。公簿として残しておかなければならず、多くの人の目には触れない部分ですから、独自色を出すのではなく手間を減らすために、統一書式を採用しやすい分野ではないでしょうか。
手引きには標準帳票の定義として以下の表が紹介されています。
統合型校務支援システムの導入のための手引き(第2章)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-002.pdf 54Pより引用
これらの帳票の検討を行い、統一するところ、そうではないところについてきちんと事前に話し合っておくことが必要です。
手引きには、通知表の統一方法について滋賀県草津市、東京都墨田区、福井県の手順が紹介されています。特に福井県は、全県で通知表を統一する大規模な検討委員会が開催されています。順を追って統一化されていく手法は非常に参考になりますね。
統合型校務支援システムの導入のための手引き(第2章) http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-002.pdf 57Pより引用
今回で統合型校務支援のシステム導入のための手引きは一旦終了とさせていただき、次回は先日公開された小学校プログラミング教育の手引き第2版 についてご説明させていただきます。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。
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