長かった手引きもいよいよ最後のページです

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。
GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html

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今回は、地域、大学や民間企業・団体等との連携についてご説明します。

連携の必要性について述べられています。
学校関係者だけではなく、地域や大学や民間企業や団体と連携するといいことがあるよ、ということを言っているわけですね。
これはずっと言われてきたことで、聞けば「確かにそうだ」と思うのですが、なかなか連携が進まない現状があります。
課題としては、例えば地域と連携するときに

・ボランティアベースなのでモチベーションが続かない
・ボランティアベースなので、意図せず学校に対する要求が大きいことがあり、それをうまく理解してもらえるような説明が非常に難しい
・全体を見てコーディネートする人材が必要であるが、その人材は教育に精通していたほうが良く、教頭等が適任だと思われるが、その仕事ばかりをしているわけにはいかない

ということが挙げられますね。

大学に関しても、大学の先生と小中学校の先生は基本的に考え方が違います。
「先生」だからあれもこれもそれも分かるだろう、と思うと伝わらないですし、大学の先生側も「ICTリテラシーがこのような状態だったとは…!」「環境がこんなに厳しかったとは……!」ということが多く発生しています。
民間企業や団体は、「その活動をするためのお金はどこから出てくるか」についてが深刻です。
ボランティアベースはよいことはあまりありません。
そのため、予測される課題を事前によく擦り合わせておいて、より良い連携を図っていくといいわけですね。

手引きには参考となる取り組み事例も挙げられています。ただ、具体的な物ではなく、「そういうことがある」とまとめられていますので、実際に何という企業がどこの自治体とどのように取り組んだか、というような詳細な内容は、各種実証実験の取組報告書を見ることが必要ですね。

フューチャースクールの実践は思えば10年も前の話ですが、そこでのノウハウは現在でも通用します。一度ご覧いただくといいのではと思います。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/future_school.html

地域学校協働活動における連携や、高等学校情報科における活用も述べられています。地域人材とうまく連携できるととてもいいので、地域学校協働本部の担当者等ともよくお話をしておくといいかもしれません。

教育の情報化に関する手引きについて、長い時間をかけてご説明させていただきました。
漸くこれで最後まで来ましたが、2020年6月、追補版が公開されました。よって次回からは手引き追補版についてご説明します。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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