ICT初心者社員、文部科学省のメッセージを解読
子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて
~令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境~
前回は、冒頭部分の(1人1台端末、最先端のICT教育をを取り入れて、これまでの実績とICTをベストミックスを図ると教育は劇的に変わる。)という部分までを読んでいきました。
第2回は、(1人1台端末の整備と併せて)から(ハード・ソフトの両面からの教育改革に取り組みます。)までを読んでいきます。
≪文部科学大臣メッセージ≫
https://www.mext.go.jp/content/20191225-mxt_syoto01_000003278_03.pdf
すべての子供たちの可能性を広げる
文章途中にあるように「この新たな教育の技術革新は、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に学びを寄与するもので、 特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるものです。」と述べています。この一文を読むと少し難しく感じます。
教えて頂いたことを私なりにまとめると、人はみんな、得意不得意が違い、子供たちの中でもすぐにできる子・できない子がいます。多様な子供たちもそれと同じで、得意分野や育ってきた環境も違う子供たちのことをいい、子供たちを誰一人取り残さない。すべての子供にチャンスを与えるということが公正ということになるということです。
個別最適化(一人ひとりにあった学び)や創造性を育む学び、の創造性というのは、自ら創造することや発信・どうすればいいのか?などを自分で考えることを表していて、その学びにも寄与するものと伝えたいと思います。
そのあとに続く、「特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるもの」と聞いて、とてもいいことだと思いました。でも、その基準は誰が決めるのか? 本人は気づいていないということはないのか? この一文には疑問が多く生まれました。
大江さんに教えてもらったのは、特別な支援が必要なはっきりしたラインが分からないからこそ、どの子供たちの役にも立つ支援が必要で、少しでも救われる子が多くいるべきだということでした。 確かに、どちらかだけに目を向けてしまうのではなく、みんなのためになることが、公正かつ、誰一人取り残さないことに繋がることだと思いました。
ICT導入・活用で学校の働き方改革
学校の先生は授業ごとに出席確認をしたり、集計や通知書・成績入力などの校務をすべて手動でしていたりと、時間をかけて行うイメージがあります。実際に私が教育実習に行った時にも、職員室に入った瞬間、パソコンとにらめっこをする先生が多く、それは放課後も同じでした。
そこで、1人1台端末の整備だけでなく、統合型校務支援システムを取り入れて、先生方の仕事を軽減しようという取り組みが、学校における働き方改革にも繋がるという考え方はとてもいいと思いました。
統合型校務支援システムとは簡単に言うと、手入力でやっていた校務といわれる業務全般をPCや情報システム機器に任せるということです。そうすることで、教職員の仕事が減り、先生がこどもたちと向き合う時間を確保でき、教育の質向上に繋がると思います。
本当の目的とは?
「ICT環境の整備は手段であり目的ではない」とあるように、ICTを取り入れることが目的ではなく、ICTを取り入れて、負担を減らすということが目的。本当の目的とは、負担を減らすことで、教育の質の向上・子供たちに豊かな創造性を備え、持続可能な社会の創り手になってもらうことだと思います。
ここ2・3年コロナウイルスが流行して、学校も社会も大きく変化し、オンラインが増えたり、行動を制限されたり、世界中の環境が大きく変化したように、当たり前ですが未来というのは予測不可能。
その何が起きるかわからない未来の社会でも自主的に生きて、社会の形成に参画する資質や能力を育てることが必要といっています。自主的に生きるとは、何が起きても自分で判断すること、社会の形成に参画するとは、たとえば選挙に行く、投票をすること。積極的に何かを起こすことだけではなく、社会に貢献するために自分も動き出すことです。
その力を育成することとともに、子供たちがICTを活用するうえで、正しい情報を得る力、それを知るための手段を見つける力も育成し、安全で適切に活用させる必要があると述べています。
教育改革って何をするの?
2020年度から新指導学習要領にある1人1台端末環境。
文部科学省では、その環境での明確な目標をしっかり実施すること、例えば、何に何時間かけるか? (教育課程)子供の人数に合わせて先生をどう配置するか? (教職員配置)教員免許の見直しをしようと中央教育審議会でたくさんの議論をしています。
教員免許の見直し。私は、教員免許をもっているのでここが一番気になりました。
免許を取るために教えてもらうのは、資質や能力についてが多く、実際、現場で必要なテストの作り方・今の時代なら、ICTの使い方とその指導方法。それは、教えてはもらえません。
だから、それを先生になって学ぶのではなく、免許取得までに行おうということでした。この見直しは、かなりいい変化が起きると私は思います。
情報モラル教育をはじめとする情報教育の充実など、ハード・ソフトの両面から教育改革に取り組むというのは、簡単にいうと環境を整えるだけでなく、その環境にも対応、充実させられるよう教育改革に取り組むということです。それが実現されれば、先生にも子供たちにとっても明るい未来が来ると思います。ICTを取り入れることも、ICTを取り入れた後も大切だと思いました。
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株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!
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