第5回 eラーニング「ICT支援員養成講座」のご紹介

2022年9月1日 2022年12月20日深井明理

深井明理

月一回、ハイパーブレインの魅力的な仕事をみなさんにご紹介する「HBIのお仕事紹介」。社内の各業務の担当者にインタビューを行い、業務内容や魅力を記事にしてまいります。

今月ご紹介するのは「eラーニング」のお仕事です。

ハイパーブレインはICT支援員として働くことができる知識を養成するためのeラーニング「ICT支援員養成講座」事業を行っています。この講座は、特定非営利活動法人情報ネットワーク教育活用研究協議会（略称JNK4　代表：永野和男　聖心女子大学名誉教授）とハイパーブレインが共同で開発したものです。

ICT支援員養成講座とは

eラーニング「ICT支援員養成講座」は、基本的なICTリテラシーや学校で働く上で必要な知識といった、学校のICT化に関する知識が身に付く講座となっています。独学ではなかなか学習が難しい分野ですが、この講座を受講するだけである程度まとまった知識として身に付けられる内容となっています。

また、本eラーニングを修了し「ICT支援員認定試験」に合格することで、「学校のICT化への理解がある」ということを客観的に証明できます。最近では名古屋市の公立学校教員採用選考試験で特別加点がされる等、大きな自治体でもICTに理解のある人材を求める傾向にあります。

eラーニングを受講し試験に合格することで、教育現場の課題を理解して支援できる技術を持っていることを証明することができるので、ICT支援員として働くうえでプラスに働くと考えられます。

ICT支援員の能力を明確化する重要性については”導入実績”でもご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。

"答えの暗記"ではなく"理解と定着"を目指す問題形式

実際の学習画面を見せてもらいました。

Bコース学習内容冒頭 GIGAスクール構想に関する設問 — Bコース学習内容冒頭

こちらは、B4-6　GIGAスクール構想と一人1台の学習端末の冒頭です。
これらの課題は、答えが提示されない問題形式となっています。各課題で一定基準を満たせば次の課題に進むことができるのですが、自分がどの問を間違えたのか、答えは何なのかを提示されることはありません。もちろん「あなたの正答率は〇%」と得点を確認することはできます。

「どこが間違っているのだろう」「どうして間違ったのだろう」と自分で深く考え、調べ直し、トライ＆エラーを繰り返しながら答えにたどり着くことで定着を図るため、あえてこのような形式にしています。

受講者がICT支援員として働く時のために本当に役立つ学習とは何なのか？
学校のICT環境やICT支援員の仕事について熟知する開発チームが本気で考えたシステムがこの形式なのです。

開発秘話

ハイパーブレインはこれまで自治体や学校に対するICT支援を中心に行ってきました。実はeラーニングは社内では新たな方向性の事業です。開発に至った経緯について、弊社取締役・大江に聞きました。

始まりは2017年、ICT支援員業務を担当していた大江に対し「新たな事業として、ICT支援員としてのノウハウをコンテンツにしよう」と社内提案があったことが、eラーニングを作成する契機になったそうです。
翌年に大江が女性初の教育情報化コーディネーター1級を取得し、大学院に進学しICT支援員関連の研究をする中で、JNK4代表の永野先生に大江のICT支援員に対する思いを知っていただけたと言います。
そこで、思い切って永野先生にICT支援員のeラーニングをプレゼンしたところ、ご了承いただけたのだそうです。

「せっかくeラーニングを作るならより良いものを」という大江の思いと永野先生の様々な助言、ご指導が一つに繋がり、ハイパーブレインとJNK4様がタッグを組んで共同開発するに至ったのですね。

今後の展望について

最後に、eラーニング業務の今後の展望について教えてもらいました。

どんどん技術が進化していくICTという分野を取り扱う講座の特性上、これまでも定期的に細かな修正やアップデートを実施してきたそうですが、今後大幅なアップデートも予定されているとのことです。ICT支援員が知っておくべき新しい情報を身に付けることができ、受講者にとってより学びやすい環境となるよう進化していくということですね。
大型アップデートについては、JNK4公式ページにて数か月前から予告されるそうですので、ご確認ください。

「私たちの目標は、“現場に行くICT支援員が持っていて困らない、必要最低限の知識”が網羅できるeラーニングの実現です。それを目指してより良いブラッシュアップを図っています。」

ICT支援員として勤務中の方、勤務を希望されている方はもちろん、教育関係のお仕事を目指す学生さんにとっても実りのある学習となる内容になっています。

受講申し込み、お問い合わせは下記eラーニング公式ページまで。

https://jnk4.org/e-LearningCourse/