デジタル教科書は可能性を広げます

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。そして、その後のICTを取り巻く状況の大きな変化に対応して、2020年6月に追補版が発行されました。要所要所を確認しながら読んでいきましょう。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html

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本日は追補版第7章 デジタル教科書やデジタル教材等についてご説明します。

手引きには、ICTを日常的に活用するために、必要な環境を整えることと、教員が機器の操作等に習熟するだけではなく、それぞれの教材・教具の特性を理解し、指導の効果を高める方法について絶えず研究することが求められている、とあります。

絶えず研究することは重要なのですが、絶えず研究する内容がたくさんありすぎて困ってみえるのが今の先生ですね。そのため、デジタル教科書はじめデジタル教材に関しては、研究しよう、と気合を入れて使っていただくことだけではなく、とにかく日常で使ってみよう、ちょっと表示してみよう、ちょっと拡大してみよう、という風に普通に使う、という経験を繰り返していただくのがいいのかな、と思います。

デジタル教科書は、紙の文字、という機能だけの教科書から、動画・アニメーション・音声による教科書の理解、書き込みや消去を何度でもできるため、トライ&エラーの回数が増える、その児童生徒に合った適切な提示方法を選ぶことができる、という今までの教科所だけでは実現が難しかったことができるようになるわけです。

例えば、目の不自由な児童生徒にとって、点訳教科書がないと、いつでも自由な時に自分の意思で教科書を読む、ということは難しい状態でした。ですが、デジタル教科書なら、何度でもプロの俳優による朗読を聞くことができます。これだけでも、とても学習の幅が広がると思いませんか?

それに併せて、デジタル教材、学習用ソフトウェア、教育用コンテンツ、も有用なものを使うことを推奨されています。自作についても言及がありますが、著作権に配慮したり、公衆送信に当たるかどうか等も確認が必要ですね。それがとても大変な作業になっているので、SARTRASのような団体が、使用料を預かって使用を簡便にする、という取り組みも始まっています。

次回は、追補版第7章 デジタル教科書の効果的な活用についてお送りします。

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