ICT初心者社員、文部科学省の動画を解読
前回は、6分22秒までを視聴しみんなが使うパソコン教室ではなく、1人1台だとどんなところがいいかについて考えていきました。今回は、9分56秒までを視聴し、コミュニケーションを支援するためのアプリケーションを使った、相手に自分の考えを伝える活動ついて学んでいきます。
【文部科学省動画】
https://www.youtube.com/watch?v=vbFumkoU3Jw
伝わる喜び
今回の動画では、自分の考えを伝える活動とその効果についてと、生徒3人のICT活用の方法についてご紹介がありました。
まず1人目の児童は、思いを伝えることが難しいという児童で、児童自身がタブレットで作った文章で、職員など他の人に思いを伝えていました。伝わる人が増えてきたことが本人の中でも嬉しそうだと先生が話していました。
活用の効果として、伝わらないというあきらめの感情が少しずつ軽減され、伝えてみようかなという挑戦心があふれてきているそうです。
先生も言っていたように、伝えたいと思ったときにタブレットがあることで思いを伝えられるからこそ、1人1台が必須だなと思います。伝わる喜びを感じているのか、思いが伝わったあとの児童の笑顔が印象的でした!
2人目の生徒は陶芸の授業でタブレットを活用していました。
以前までは職員が用意した手順書を使って製作していたため、順番がずれていたり、大事なポイントが抜け落ちていたりすることが多かったそうです。
それが、自分で写真を撮り、手書きでコメントを書くなどタブレットを使って手順書を作ることで、ポイントも絶対に忘れなくなったそうです。
自分で作ることで、大事なポイントを押さえる力やまとめる力がつくと思います。また、自分自身で作るからこそ、いつ見ても理解できる手順書ができそうだなと思いました。
選択制緘黙の生徒の端末活用
3人目の生徒は、選択制緘黙の生徒でした。このような症状があることを今回初めて知ることができました。
選択制緘黙とは、「他の状況で話しているのにもかかわらず、特定の社会的状況において、一貫して話すことができない」と定義されているそうです。例えば、家の中で家族と話すことはできますが、学校や会社では話すことができないなどの症状が続く状態のことです。
今回紹介されていた生徒は、学校では話すことができないので自分から発信することに難しさを感じていました。
ですが、タブレットを活用するようになって、先生が声をかけるのを待たずに、タブレットの機能を使い、自分のいいタイミングで先生を呼ぶことができ、スムーズなやりとりができるようになったそうです。
また、帰宅後に生徒から担任へその日のうちにメッセージがくるそうで、こんな気持ちだったんだ、こんなことがあったんだ、と、職員はその日のうちに分かるようになったそうです。担任の先生は、日記よりも、タブレットを使うことで、より具体的に状況やその日の気持ちを打ち、メッセージを送ってくれるようになったと、変化を感じているそうです。
それぞれが難しいと感じていることはありますが、端末を使うことによって、生徒たちが学びやすくなったり、自分の持っている力を発揮することができたりして、生徒にとってプラスになっていることがすごくいいなと思いました。
この動画では、どんな生徒が何に困っているのかなど、学校や生徒の現状も知ることができ、そのうえで端末をどのように活かしていけるのかが学べるため、より多くの人に見てほしいと感じました。
|参考・引用|
日本場面緘黙研究会
https://mutism.jp/about-sm/
投稿者プロフィール
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株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!
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