ハンドボール選手が調べるタブレットの今

今回はタブレットについてです。今まで、タブレットは学びをより豊かにするというプラスのイメージしかありませんでした。費用が保護者負担になるという見出しを見て、詳しく知りたいと思い、今回はタブレットについての記事をもとに考えていきます。

読売新聞 オンライン 公立高の学習タブレット、分かれる公費負担…24都道府県は保護者負担が原則
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20241107-OYT1T50009

タブレットは保護者負担?

今回、この記事を読むまでタブレットを自己負担としている自治体があることを知りませんでした。
記事は、県立高校の授業などで使うタブレットをめぐるもので、国の交付金が見込めなくなったことから、これまでの公費負担を保護者負担に切り替える香川県教委の方針が波紋を呼んでいるという内容でした。
1台7万5000円かかることから、県教委は、全ての高校生に一定額を支援する方針を打ち出すも、無償貸与の継続を求める保護者らの署名活動が起きているそうです。

負担を抱えているイラスト

県教委では、国が2019年に発表した「GIGAスクール構想」を受け、国からのコロナ対応の交付金やリース制度で端末を準備していました。ですが、リースの端末は順次期間が満了することから、国の交付金も使えないとして、25年度新入生からは入学時に保護者負担で購入を求めると表明したそうです。

文科省の高等学校段階における学習者用端末の整備状況について(令和6年度当初)によると、47都道府県のうち、24自治体が保護者負担を原則とし、23自治体が設置者負担としているそうです。
約半分の自治体が保護者負担をしている実態に正直驚きました。

国が始めた取り組みですが、学びを受ける側とその家庭に負担が出てしまうのはあまりよくないと私は考えます。その理由の一つとして、文科省は誰一人取り残さない学びの実現を目標としているのに、端末が準備できない家庭の生徒は、学習に差が生まれてしまうのではないかと思うからです。子供が1人でも大きな負担になるのに、兄弟がいる家庭はどうなるんだというのが率直な気持ちです。みなさんは、この実態についてどう考えますか?

タブレットはプラスの面だけではない?

記事によると、県教委は、保護者負担の理由を「高校は義務教育ではなく、個人で使う物品は個人負担が基本」、「無償貸与はコロナ禍での特例的措置だった」としています。その後、保護者側から署名活動があったため、3万円の補助や経済的に困窮している世帯には無償貸与する制度も検討しているそうですが、支援の詳細については「調整中」と今もぼんやりしているようです。

私は、費用を負担できる自治体と保護者負担にする自治体の違いが1番気になりました。
はっきりした答えは見つけることができませんでしたが、GIGAスクール構想がはじまった頃、新型コロナウイルスの臨時交付金があり、それを使ってタブレットを用意した自治体が多かったことが考えられます。そのため、臨時交付金が使えなくなった今、用意する費用がなくなり、保護者負担になっているのではないかと思います。
タブレットについては、学習環境がよくなるというプラスの面しか知りませんでしたが、経済的な負担がかかる家庭も出てくるということを知り、もっと各自治体が教育にお金をかけられるようになってほしいなと思いました。

|参考・引用|

文部科学省 高等学校における1人1台端末の環境整備についてhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_01773.html

投稿者プロフィール

屋田 菜美
屋田 菜美
株式会社ハイパーブレイン教育DX推進部・ICTは初心者です!
HC名古屋というチームでハンドボールしてます!