デジタル教科書で産まれた卵のからを食べる幼虫の観察を

【基本情報】

【授業計画】

　小学校3年生理科「こん虫をそだてよう」では、身近な昆虫を探したり育てたりすることで成長の過程や体のつくりを調べる学習が行われます。O小学校の3年生は、教室でモンシロチョウを育てながら観察を行っており、現在は卵から幼虫に成長している段階です。しかしながら、「幼虫が卵から産まれる様子」、「産まれた卵のからを食べる様子」、「脱皮の様子」など日常では観察することができないシーンも多くあります。そこで担任の先生から「これらについてデジタル教科書の動画を活用して観察を行い、コンピューターで観察カードの作成を行いたい。また作成する観察カードは授業参観時の掲示物として使用したい」とのご要望がありました。そこで、ICT支援員が動画の再生および観察カードの作成のご支援を行いました。

【授業内容】

　授業のはじめに、モンシロチョウの飼育について振り返りが行われました。その後、先生の指示でICT支援員がデジタル教科書の動画を再生しました。子ども達は、幼虫の誕生や卵の殻を食べる様子にとでも大喜びの様子でした。また、
「本物の幼虫は触ると死んでしまうけどコンピューターの幼虫には触っても大丈夫だよ。」
と声をかけると、おそるおそる興味がある部分を指でさしたり、手を触れたりしていました。観察が終了した後は、お絵かきソフトを使い観察カードの作成を行いました。子ども達はそれぞれ印象に残ったシーンを友達同士で話し合いながら楽しそうにカードの作成を行っていました。完成したカードは授業参観に向けてA4カラー印刷を行い教室へ持ち帰りました。

【授業を終えて】
　

　後日、先生から「デジタル教科書で誕生のシーンを観察したことで、幼虫に触れることに抵抗を感じている子が幼虫の飼育に親しみを持つことができた。また、色鮮やかにデジタル印刷された観察カードは、目を引きやすく保護者から非常に好評だった」とお話がありました。

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