各教科での実践では、教科横断的な活用が多く盛り込まれています

皆さんこんにちは

「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

夏の終わりに風鈴を感じる

本日は 第3章 第4節 4各教科での実践のご説明をいたします
新潟大学附属新潟小学校http://www.fuzoku-niigata.jp/contents_new/の取り組みから紹介されています。

情報活用能力をはじめとする様々な教科等の資質・能力を発揮して課題解決することができる学習を行うことを実践している新潟大学付属新潟小学校では、「これまで各教科等で別々に学習させていたことを、一つの文脈で学習させることで、教科等横断的に資質・能力を育成するのである」とあります。

授業の基本構造は下記図で示されており、子供の学習過程と教師の働きかけをこの図を基にして考えているということでした。
授業の基本構造
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf
P67より引用

教科横断的な学習単元を各学年の年間指導計画の学期毎に位置づけ、実践していく中で、子供が様々な複数の情報を基に思考、判断、表現したりする姿が見られるようになったとあります。ここで例示されているのは

  • ・5年生社会 これからの食糧生産
  • ・6年生家庭 食べて元気に
  • ・5年生食育 日本型食事

と関連する「フード・アクション・ニッポン」という8時間の単元です。
食料問題の解決に向けた方策を見出し、社会へのかかわり方を考える子供を目指して授業が行われたとのことです。
この単元で育成する資質・能力については以下のように示されていました。
単元で育成する資質・能力
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf
P68より引用

ばらばらに学習していたのではなかなか頭の中で結びつかない「食料自給率」「食材の栄養」「日本型食事に関する知識」等が、一緒に学習することで結びつきやすくなりますね。また、それらを「ツール活用能力」で、ロイロノートという付箋でまとめやすいソフトを使ってまとめていく方法や、タブレット端末の使用に関するモラルまで併せて学ぶという姿勢が素晴らしいですね。
タブレット端末を導入した後どう使うか、ということについて、たくさん使えば使うほど子供たちはそれを「道具」と認識し、使い方にも慣れていきます。
「情報を集める」「調べる」といった時に、図書館で資料を探したり、副得本の資料集を確認したりするほかに、インターネットで信頼できる情報を短時間で探してくる、という能力は今後ますます重要になってきます。玉石混淆の情報の中で、いかに信頼できるものを見つけるか、ということも個の単元では重要視されていますね。
このように、様々な能力を総合的に使える力を伸ばしていく、という取り組みはとても参考になるものではと思います。公開されているこれらの資料は積極的に吸収していきたいですね。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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