平成28年に公表されているカリキュラム・マネジメントの視点のおさらいです
皆さんこんにちは
「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。
本日は 第3章 第1節 平成28年度事業によるカリキュラム・マネジメントの視点のご説明をさせていただきます。
平成28年12月に中央教育審議会答申では、カリキュラム・マネジメントの3つの側面が提示されています。
- 1 各教科等の教育内容を相互の関係でとらえ、学校教育目標を踏まえた教科等横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと
- 2 教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること
- 3 教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること
それを踏まえて、平成28年度報告書では「情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの視点」ということが示されています。
1 教科横断的視点での教育内容の組織・配列
→各教科等の教育内容を相互の関係でとらえ、学校教育目標を踏まえた教科等横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと
とあります。教科毎の教育内容の深まりを求めるのではなく、たとえば「折れ線グラフ」に関していえば、算数では折れ線グラフを書くことを習いますが、そこから読み取れることを読み取ろう、という深まりについては社会の各地方の気温の折れ線グラフから読み取る、や国語でも高学年でグラフから読み取る、という活動を行っています。それらがお互いに連携するととても素晴らしい活動になると思いますが、なかなかそうはなっていない現実があるということですね。小学校は担任制ですが、学習する学年が違うとうまくいかないことがあるわけです。
2 教育課程の在り方の普段の見直し
→教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること
とあります。情報活用能力の育成に効果の高い教育内容について、継承、発展させたりすることはもちろん重要ですね。そのほか市で作成されたカリキュラム等を実践して得られた経験や評価などを改善に活かしていくことが考えられます。
3 人的・物的資源の活用・組み合わせ
→教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること
とあります。言葉として「丸投げしない」と明記されているところに、学校全体で取り組む必要があるということを強調していることがわかります。何か難しそうだから、とっつきにくそうだろうから校内なら情報教育推進担当者に丸投げ、教育委員会内ならICT担当主事に丸投げ、というのではなく、全員で学んでいこうということが述べられています。
一人の力ではどうにもなりませんから、学校全体、市教委全体で取り組んでいこう、ということですね。
カリキュラム・マネジメントの観点から言うと評価、改善を行っていくためには全員で取り組む必要がある、ということですね。
次回は第2節、カリキュラム・マネジメントの手順についてご説明させていただきます。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。
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