遠隔授業についての記載があります
皆さんこんにちは
2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。
GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html
今回は、遠隔教育の推進についてご説明します。
昨年12月の時点でちゃんと遠隔教育についても取り上げている手引きですが、昨今の情勢を考えると重要性が増加していますね。
遠隔、と一口に言っても様々な状況が考えられます。それらに併せて文科省は類型化し、どういう効果を考えるかという目安を提示しています。
まず遠隔教育の推進に向けたタスクフォースhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408995.htmにおける類型として以下3点が挙げられています。
- 1 合同授業型
- 2 教師支援型
- 3 教科・科目充実型
この類型は「担任が教室で授業を毎日行っていること」が前提となっているため、現在のような遠隔授業は想定されていませんね。
遠隔教育システム導入実証研究事業https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1404422.htmにおける分類は10パターンあります。大項目A、B、Cを紹介します。
- A 多様な人々との繋がりを実現する遠隔教育
- B 教科等の学びを深める遠隔教育
- C 個々の児童生徒の状況に応じた遠隔教育
現状最も多いのはCですね。パターンとして4つの例示があります。
- C-1 日本語指導が必要な児童生徒を支援する遠隔教育
- C-2 児童生徒の個々の理解状況に応じて支援する遠隔教育
- C-3 不登校の児童生徒を支援する遠隔教育
- C-4 病弱の児童生徒を支援する遠隔教育
そして、遠隔教育でこれらの児童生徒の状況に応じた学びを提供しよう、という考え方は、現在休校中の児童生徒に応じた学びを提供しよう、という考え方に繋がっていくととても良いと思います。
ノウハウについては始まったばかりですが、非常に多くの学校で、休校期間中の子どもたちの学びをどうするか、という実践が今まさに行われているわけです。それらを結集し、今後に生かしていくことで、次回突然休校となったときも対応ができますね。また、これが日常になれば、例えば「熱中症指数が高い時は遠隔授業」「大雪の日は遠隔授業」「台風の日は遠隔授業」と柔軟な授業ができそうです。
暴風警報が出るか出ないかのわくわく感は失われてしまうかもしれませんが、学習機会の保証という点では優れていますね。また、それが選べるようになっていれば一番良いのではないでしょうか。
例えば、今日は〇〇さんは学校で授業、□□さんは自治体の公民館で授業、△△さんは家で授業、というどこでもよいスタイルだと、子どもたちの一番学びやすい方法が取れるのではないでしょうか。
遠隔授業を充実させることは、間違いなく子どもたちの学びを多様にすることができます。
そのために必要となるICT機器のうち、GIGAスクール構想で整備される1人1台の情報端末(カメラ付き)は大きな武器になるでしょう。その他マイクがあればもうできます。大人数が集まる場合はスピーカーや大型提示装置があればよいですが、それはスクールニューディール事業で導入された電子黒板等を活用していけばよいのではないでしょうか。
ネットワーク環境はGIGAスクール構想で整備されます。
著作権法も改正されますね。
どうしていくのが子どもたちの学びを進めていくのか、深めていくのか、状況を考えてその場と未来で最適なご支援を実施していきます。
次回は先端技術の導入についてご説明します。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。
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株式会社ハイパーブレインです。
教育の情報化に貢献し,豊かな会社と社会を作ります。
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