先端技術で教育ICTに期待されていることが実現されるかもしれません
皆さんこんにちは
2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。
GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html
今回は、先端技術の導入についてご説明します。
新型コロナウイルスの蔓延のため、学校が休校になり、その結果「学校のICT環境はもしかしてとても古いのではないか」ということが明らかになってきましたね。ICT環境だけではなく、トイレも、教室も、とても古いことが多いです。学ぶ環境はきれいに整えてあったほうがより効果を発揮しやすいですよね。
そのため、手引きに「先端技術の導入」の項目があったとしても、目の前のICT環境は古くて困ってしまう、という先生方が多いわけです。行政職の皆様も、学校に行ってみてください。とても困っていることがよくわかっていただけると思います。
特に、「校務の機微情報と教務の授業情報、子どもの成績の取り扱い方」など本当に自治体ごとに様々な環境で、無茶苦茶時間がかかる切り替えを行わなければならないところから、物理的に分断されているところまで、セキュリティの確保が最優先とされてきました。
ところが、教育情報化セキュリティポリシーガイドラインの改訂や、この手引きでは「あんまりセキュリティばっかりに意識を向けすぎるのも問題ではないか」と提示されています。一言一句一挙手一投足ガチガチのセキュリティを守らなければならないわけではありませんよ、ということですね。
先端技術に期待されているのは以下4点です。
- ・学びにおける時間・距離などの制約を取り払う
- ・個別に最適で効果的な学びや支援
- ・可視化が難しかった学びの知見の共有やこれまでにない知見の生成
- ・校務の効率化
です。
昔からICTを活用するならこれらのことが実現できるのではないか、と期待されている分野ですね。
AIの発達によって、その実現がかなり近づいていると考えられます。
そこで、手引きでは先端技術・教育ビッグデータの効果的な活用ということを謳っているわけです。
ARやVR、センシングもそうですが、AIを活用したドリルについて、今民間は非常に力を入れていますね。これが学校でも活かされるようになるといい、ということになります。現在通信教育や塾に行っている子どもたちが享受できていることを、もっとすそ野を広げていけば、もっとたくさんのことがわかり子どもたちに最適な学びを提供できるのではないでしょうか。
それをやるのは先生だとかコンピュータに判定されるのはちょっと…という意見が聞こえてきますが、まずコンピュータが判定し、先生が「それちょっとおかしいんじゃないの」と確認を入れれば済むことです。最初からコンピュータ丸投げではいけませんね。子どもたちを直接見る先生方が、今まで忙しすぎて十分に見られなかった部分をコンピュータが見ればよいのです。
発達段階に応じて、コンピュータと先生とバランスよく子どもたちを見てくれれば、それは「子どもたちを見守る目」が増えるということで、良いことではないでしょうか。
現状の日本の教育関連ビッグデータはデータ形式も見出しもフォーマットも様々で、なかなかまとめてビッグデータとして統計処理をするのが難しくなっています。そのため、文科省はそれをうまく活用できるように、共通コード等を決めていく、と手引きにあります。そうなったら、きっと今まで掬い取れなかった子供たちの新たな可能性の扉がどんどん開いていくのではないか、と期待します。
次回は情報セキュリティについてご説明します。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。
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株式会社ハイパーブレインです。
教育の情報化に貢献し,豊かな会社と社会を作ります。
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