教育ICTガイドブックのご紹介その12 導入後の検証が重要です

皆さんこんにちは。
総務省先導的教育システム実証事業 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/sendou.htmlに公開された、「教育ICTガイドブックver1」(リンク先PDF:約22MB) http://www.soumu.go.jp/main_content/000492552.pdfの内容をご一緒に確認させて頂きたいと思います。

花一輪
は、40の事例の「事例編」と、クラウドのすゝめである「手順編」で構成されています。
事例は丁寧に書かれており、とても参考となるものばかりですので、どうぞお付き合いください。

 先回は運用段階についてご説明させて頂きました。非常にページを割いて、重要なことがたくさん書かれていましたが、今回は検証段階についてご説明させて頂きます。

 導入して運用していくと、様々な課題が出てきます。それを解決するためには検証が非常に重要になります。
「こうだろう」と思って導入したがうまくいかなかったので「こうではないか」と場当たり的に対応する……ではせっかくの導入が活かされません。
 「こうだろう」ではなかった場合、詳しく検証を行い、「どうしてこうではなかったか、こういう理由である」「そのためにこのような課題がある」「この課題を解決するための方法は3通りあり、それのどれを選ぶかを決めていきたい」 という物事の進め方だと説得力がありますね。

 ハンドブックでは武雄市のように大学と連携して検証を行ったり、箕面市のようにエビデンスを利用して検証を行ったりしている自治体の紹介があります。
 検証結果を見て課題を発見し、優先順位を付けて解決していくわけですが、ここでは2つの課題解決方法が取り上げられています。

  • 1 ICT教育・運用面の改善
  • 2 ICT環境の改善

1で重要なのは研修です。
集合研修だけではなく、各校でミニ研修会を開くことも重要ですね。ICT支援員を活用すれば、通常研修がなかなか行われない講師にも研修が行き届きます。
2では多様な課題が抽出されます。まずは課題の抽出と整理が必要です。
「たくさんタブレットを接続すると重い」という課題と「すぐプロキシエラーになる」という課題はもしかしたら同じ機械が原因なのかもしれませんし、全くそれぞれ独立した事象かもしれません。
事例を集めて分析し、どのような調査が必要なのか、運用段階でもご説明した「支援をしてくれる人」を確保することは重要です。急速に高度化するICT技術に行政職の方がついていくのは大変です。
 行政職の方は確かに信頼できる相手を見つけ、支援を受けるための契約ができる状態を作れば、ご自分の自治体の明日を担う子どもたちによりよい教育を受けさせるチャンスを作ることができるというわけです。
 ICTの利活用はだんだん進んできました。
かなり進んできたため、様々な業者が参入し、様々な成功例、失敗例の経験が積み重なっています。
そして、昨日までの成功例は今日の成功とは直結しません。
最初から100%を目指すのはもちろんですが、課題が出てきた時に、検証体制を引いておけば、手元のデータを活用できますね。
毎月の利活用時間をきちんと調べておけば、そのデータをもとに分析ができます。そういうご提案ができるように、私どもも研鑽を重ねてまいります。

 どういうものかな、と思われた方は弊社までご遠慮なくお問合せ下さい。それぞれの自治体に合った方法を、ご一緒に考えさせて頂きたく思います。

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株式会社ハイパーブレイン
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教育の情報化に貢献し,豊かな会社と社会を作ります。