業務の要件も、誰が見ても分かるよう明らかにしておくと後々物事がスムーズです

皆さんこんにちは

働き方改革で話題の「統合型校務支援システムの導入のための手引き」についてご説明をさせていただきます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408684.htm
順調にすくすくのびる校務支援システムのイメージ

今回は第5章3.3.3 業務の要件 についてご説明させていただきます。

 業務要件の定義では統合型校務支援システムを活用して実施する業務の内容を明らかにする、とあります。
 具体的に明らかにすべきことについて4つ挙げられています。

  • ・対象業務の範囲
  • ・業務の流れ、業務の実施タイミング
  • ・ユーザーの規模及び場所
  • ・統合型校務支援システムの導入による効果を確認するための「管理すべき指標」

 ということです。手引き2.3業務を合わせて参照するとよりイメージしやすいとありますので、ご確認ください。
手順は以下のように提案されています。
業務要件定義のステップ
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P107から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf
上記表のステップ2で定義するとある各事項の具体例も挙げられています。このように書いてもらえるとイメージしやすいですね。ユーザーの規模、というのは教職員の数だけ数えがちですが、管理する児童生徒数も重要になってくること等改めて確認できます。
業務要件で定義する具体的事項
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P107から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf

続いてシステムの要件についての説明があります。システム要件の中には「機能要件」と「非機能要件」の定義が必要だとあります。システムの要件で定める事項は以下の通りです。
システムの要件の全体像
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P108から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf
 機能要件では、4つの部分について要件を定めるよう提示があります。
機能要件の一覧
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P108から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf
 それぞれの要件、機能に関する要件と、帳票に関する要件とがステップごとに提示されています。具体的な内容は別紙に詳しく紹介されていますのであわせてご確認いただくといいかと思います。
機能に関する要件の定義ステップ
帳票に関する要件の定義のステップ
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P109から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf
 たくさん決めなければならないことがあり、大変に感じるかもしれませんが、これを参考に進めていけば「そういえばあれはどうなっている」ということが少なく、運用開始後がよりスムーズになります。

 別紙もご参考いただきながら着実にやっていくと、後がスムーズです。
 情報、データに関する要件と外部インターフェースに関する要件も同様にステップ1と2が提示されています。
情報・データに関する要件の定義ステップ
外部インターフェースに関する要件の定義ステップ
統合型校務支援システムの導入・利用に関する手引き 第5章P109から引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/30/1408684-003.pdf

このあたりになると、具体的な話が固まってきている段階だと思います。そのため、運用開始後のことを見据えて決めていくことが必要です。運用開始前には委員会も集まりやすいですが、開始後に定期的に集まるということはなかなか費用の面で難しいものがあります。予算が付きにくいからですが、話せる間に決められることは決めておくことをお勧めします 

 次回は第2部第5章の続き、業務の要件についてご説明させていただければと思います。

 何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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