集合研修はICT支援員に不可欠です
皆さんこんにちは
今回は前回の続きのICT支援員についてご説明をさせて頂ければと思います。
ICT支援員の役割については前回お話しさせて頂いてなんとなくイメージを持っていただけたでしょうか。
学校現場では日々様々な新しい試みが生まれます。
ICT機器も日進月歩で進化していきます。
そのため、必ずICT支援員に対して研修をする必要があります。
そうなると、「ICT」支援員なのだからWEB上、オンラインでe-ラーニングを活用して…というご意見が必ず出てきます。
それも一つの手ですが、私はICT支援員を効果的に活用するためには集合研修が不可欠だと考えます。
ICT支援員は学校現場で子どもたちや先生と直接お話しさせていただきます。
そのような仕事に就いている者が、「研鑽はパソコン相手に行います」という状態では得た知識を「どう伝えるか」について、誰にも相談できないままぶっつけ本番でご説明をすることになってしまうのです。
教員免許を取得するためには必ず教育実習を行いますね。
初任者の先生は法定の初任者研修を受け、拠点校指導員の先生等「指導役」の先生から様々な知識、能力を得ていきます。
これらの実習、研修がオンライン化されないのはなぜでしょうか?
先生がどう「伝える」のかという技術は、人に対した時のみ身につくからではないでしょうか。
AIはようやく「囲碁」という狭い領域で人間に勝てるようになってきた段階です。
それもものすごくAI的に頑張って(CPU1202個、GPU176基)並列処理を行ってやっと、という状態ですね。
子どもたちは「囲碁」ではありませんから、パソコンやAI相手にいくら伝える練習をしても現場の子どもの一言を再現できません。
だからこそ、ICT支援員同士が顔を合わせて話し合い、現場で最適の対応について共有していくための集合研修の場は不可欠です。
ICT支援員は時として「孤独感」を持つことがあります。
直行直帰が多く、不具合発生時にヘルプデスクに連絡はできても、自分の行っている支援は正しいのか、というようなふとした疑問に共感してくれる人は同じICT支援員を経験した人しかいないからです。
したがって、集合研修には必ず行う意味があります。
可能なら、毎週行いたいくらいですが、なかなかそううまくいかないのでせめて2週間に1回程度設定できるといいですね。
それでは、それをどのように行えば活用がよりうまく進むのか、それについては次回ご説明させていただきます。
支援員のことに関しては、少しずつ、腑に落ちて頂いてから次の話をしていく必要があると思いますので、ゆっくりお話しさせてください。
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